
畳職人☆愛畳空間
2012.01.26
床の間
読む為の所要時間: 3分
HONTORI7をご覧の皆さまこんにちは。
新年を迎えて、はや1ヶ月…
いかがお過ごしでしょうか?
今年は辰年ということで、じつは『と・し・お・と・こ!』
龍のように駆け昇る年でありたいものです。
本年もよろしくお願いいたします。
最近では『床の間』というものを一般住宅では
あまり見かけなくなってきたように感じます。
このスペースがあれば、収納・クローゼットなど、
実用的な空間作りをすることができますから、現代ではうなずける気もします。
床の間は、客間に造られます。
つまり『客をもてなす』ためにあるというわけですね。
そのため、掛け軸を飾ったり、花を生けたりとするのでしょう。
日本には四季がありますから、
季節ごとの表情をそこに用いておもてなしをする…
まさに日本人らしい文化と云えるのではないでしょうか。
こちらが床の間に使用される畳表『龍鬢(りゅうびん)』です。
床の間では高麗縁(紋縁)が使用されるため、
畳目も紋にあわせた1寸(約3cm)や
1寸4分(約4.2cm)の通常の畳目より大きなものを使用します。
そしてこの畳表は新品でありながら色が焼けているのです。
これはあえて手間をかけて、焼いているのです。
昔はい草を1本1本天日に干して、焼いていたようです。
今では薬品を使用してムラなく焼いているわけですが、
なぜ青畳を使用しないのでしょうか?
これには理由があります。
床の間では壁に掛け軸などを飾り、
床畳の上には生けた花や花瓶・壷など、お客をもてなす物が置かれます。
これを置いたままにしておくと当然物を置いてある下は日焼けせず、
まわりだけ日焼けしていまいます。
花瓶などの置いた跡が残ってしまうというわけです。
跡がついてしまったら、他の物に置き変える事もできなくなってしまいますよね。
これを事前に防ぐためにあえて焼いているのです。
しかしながら茶室の床の間では通常の畳表が使用される場合があります。
茶室では黒の縁を使用します。
それにあわせて同じものを床の間に用いる事があります。
龍鬢というのは明治時代頃から作られるようになったと聞いた事があります。
それより昔の時代では龍鬢はありませんから、昔からの文化を受け継いできた茶室では
その時代からのままを取り入れたのかもしれません。
日本人には相手に対しておもてなしをする文化があります。
実用性・利便性だけを追求するわけでないのが日本の文化、和室なのかもしれませんね。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
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