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2016.08.29

い草の熟成

読む為の所要時間: 2分

一般的には、6月中旬から7月中旬頃にかけて収穫がされる、い草。
収穫後は染土に浸して泥染めをした後、乾燥をさせてから倉庫で寝かされます。
3カ月以上寝かせることが品質的にも安定し良いとされていますが、現実的にはそうばかりだけではなく、需要と供給のバランスもあることからなかには早めに製品として仕上げられ、畳表として出荷されるものもあります。
 

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こういった新草の特徴としては香りが良く青々としてはいますが、色褪めが早く斑ら焼けしやすい傾向があります。
また気温・湿度が共に高い時期に織られる畳表よりも、気温・湿度も下がる時期に織られた畳表の方が、品質は安定してきます。
3カ月以上寝かし、10月後半から11月以降の気温・湿度も下がり空気も乾燥してくる時期から織られるい草の方が、品質的にも向上するのです。
 

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今年の傾向としては、昨年のい草の収穫量も少なめだったこともあり、早めの時期から畳表の製品として仕上げられ、出荷されている傾向があるようです。
ただ昨年収穫したヒネのい草を、まだ製品として織らずに寝かしてある生産者の方もいます。
ストックさえあれば、10月頃までは昨年収穫をしたヒネの草で織ることが理想とされますが、現実的には新草も早めから出荷されています。

生産者の中には、四季を通し充分に寝かし熟成されたい草だけを使った熟成表を織る方もいます。
四季を一巡以上させることで、草も落ち着き品質が高まります。
急激な色焼けもしにくくなり、徐々に綺麗な黄金色へと褪色していきます。
 

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本当に品質の高い畳表は、い草の選別だけでなく、い草の熟成や織る時の気温・湿度も気にしながら製織されます。
そして高品質な畳表は高値で取引され、高級品として扱われます。

天然のい草を使った畳表は化学表とは違い、価格の差も大きく広がっています。
その一つとしては材料(畳表)の差。
手間をかけこだわり抜いた畳表は、必然的に高価となります。

近年では畳表の生産者の名前も多く表示されるようになりました。
各生産者によりこだわりの方向性も違ってきます。
どんな思いを込められて育てたい草であるか、またどんな工夫を凝らして織られた畳表かで価値も変わってきます。

モノがありふれ、数多くの中からモノを選ぶことのできる昨今。
現代選ばれるモノとは、こだわりを持って作り上げられたモノなのかもしれませんね。


最後までお読み頂き、ありがとうございました。 

今後も「畳職人☆愛畳空間」を宜しくお願いいたします。
 


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  • 一級技能士の店 亀山畳店三代目
    畳職人TOMOYUKI
  • 亀山 友幸
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静岡市葵区の番町で育ったオーバーサーティーの畳職人。
☆得意技:表替え、裏返し、割本による寸法取り

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