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2016.12.27

い草と化粧

読む為の所要時間: 9分

畳表として使われている一般的ない草のほとんどが、泥染めという工程を経て草の内部を乾燥させてから一定期間寝かし、その後製織をし畳表として出荷されています。
 

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この泥染めという工程をすることにより、い草のあの独特の香りが増すと言われています。

泥染めという工程は昔から行われてきましたが、ここ数年は「無着色」というフレーズをよく聞きます。

泥染めというのは染土と呼ばれる特殊な泥にい草を浸し、い草をコーティングする作業のことを言いますが、一昔前にはい草を綺麗に魅せるために、染土に塗料を混ぜて泥染めを行なっている所もありました。

質の落ちるい草をより良く魅せるための工夫として加工されていたわけです。

最近の国産の畳表のい草は、塗料を混ぜていない無着色の染土が多く使われています。
畳用として使われている国産の畳表であれば、そのほとんどが無着色であると云われていますが、
中国産の畳表については定かではありません。

またゴザとして使われている上敷きなどについては、塗料で加工してある場合も少なくはありません。
本当に良質のい草であれば、そんな小細工をする必要もないのです。

近年では泥染めの染土も薄めにコーティングされ、昔と比べ薄化粧となってきました。
厚化粧をしてモノを良く魅せるというやり方は少なくなってきたのです。

畳として納品する前には、各お店で泥を拭き取り、粉がなるべく衣服などに付かない状態にしてから納品されます。

ですがこの泥を綺麗に拭き取りすぎるあまりに、い草の香りが薄く感じると思う方もいるようです。
最近は畳屋さんもクリーナーを使って綺麗に泥を落とすことも多いため、そのように感じるのかもしれません。

確かに染土が濃く付いていた方がい草の香りが高まるため、匂いが強くなるかもしれません。

い草の香りは、葉緑素が分解する時に放出される匂いだと云われています。
昔のように厚化粧の畳表であれば、香りも強まるかもしれませんが、化粧を落とした時と草質の差が生じることもあります。

またこの染土が多すぎても、泥に湿気が溜まりカビやすくなるとも云われていますので、薄化粧の方が安心・安全と言えるのかと思います。

畳表の中にはい草を泥染めしない「無染土」というものもあります。

泥染めをしてあるい草に比べ、香りは控えめになりますが、新しいうちであればい草の香りは充分します。

ただ葉緑素の分解も早まるため、泥染めしたい草と比べれば香りの持続性の面では劣ります。
 

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【 無染土の畳表 】
 

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【 泥染め加工をしてある一般的な畳表 】


より良く魅せるため、またより良い香りを持続させるためにい草も化粧をしています。
泥染めをしたい草にも、すっぴんのい草にもそれぞれの特徴があります。
天然のい草を使用した畳の上で過ごす一時もまた、良いものですよ。



最後までお読み頂き、ありがとうございました。 

今後も「畳職人☆愛畳空間」を宜しくお願いいたします。

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  • 一級技能士の店 亀山畳店三代目
    畳職人TOMOYUKI
  • 亀山 友幸
    Tomoyuki Kameyama


静岡市葵区の番町で育ったオーバーサーティーの畳職人。
☆得意技:表替え、裏返し、割本による寸法取り

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