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2017.03.29

七島藺(しちとうい)

読む為の所要時間: 3分

「琉球畳」と言われれば、耳にしたことのある言葉だと思いますが、七島藺(シチトウイ)という言葉は
あまり聞きなれないものかと思います。

近年では、半畳の縁無し畳のことを総称して「琉球畳」と呼んでいる場合が多いですが、元を辿っていくと七島藺が深く関係しているのです。
 

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七島藺とは、本物の琉球畳に使用される畳表の素材となっている草のことを示します。
通常の畳は、畳表の素材に「い草」を使用し製織していますが、本来の琉球畳には、カヤツリグサ科の植物である
「七島藺」を使い、畳表を製織しています。
七島藺はい草に比べ、5〜6倍の強度があると言われる程、耐久性に優れています。
その耐久性の良さから、古くは庶民に愛され親しまれてきました。
 

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七島藺の現在の産地である大分県は国東市(くにさきし)。
およそ350年の七島藺産業の歴史を持つ国東は、琉球畳と深く関わりを持った地域なのです。

江戸初期、豊後(ぶんご)(現在でいう大分県)の商人がトカラ列島から持ち帰った琉球藺(リュウキュウイ)を全国に普及させたことから、琉球表、琉球畳と呼ばれるようになりました。
トカラ列島とは、中之島、諏訪之瀬島、口之島、平島、宝島、小宝島、悪石島の七つの主要な島からなることから、七島(しちとう)・川辺七島(かわなべしちとう)・宝七島(たからしちとう)などとも呼ばれていました。

このトカラ列島(七島)から持ち帰った琉球藺であったため、七島藺と呼ばれるようになったのです。
 

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この七島藺は元々、東南アジアや琉球に自生していた植物でした。
琉球ではこれを筵(むしろ)にして敷物として利用し、活用していました。
江戸時代、庶民はい草の畳の使用は禁じられていたため、通常の筵は、藁やカヤを使用しているものでしたが、この琉球藺(七島藺)で作られた筵は驚くほど強く、色・艶・香りも優れたものでした。
この草の魅力に想いを抱いた国東の若い商人が、この苗をトカラ列島(七島)から持ち帰り、試行錯誤を繰り返し、国東から全国へと広めていったと云われています。

七島藺の生育には、温暖で多少の塩分がある水質の土地が良いとされることから、以前は静岡の遠州地区でも盛んに栽培が行われていました。

しかし、栽培や製織がい草のように機械化にすることができないため生産性の向上が難しく、七島藺産業は衰退し、今では国内の生産は大分県の国東の数件のみとなってしまったのです。

七島藺は1本1本の断面が三角形になっているため、その1本1本を2つに裂いてから製織します。
そのため1本1本を手で挿しながら製織していくため、1日に2枚から4枚程度の畳表しか生産できないのです。
非常に手間暇をかけて作られているため、七島藺で織られた琉球表は高価なものとなってしまうのです。
 

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時を経て、い草や縁付き畳が高価な時代から機械化が進み、七島藺や縁無し畳の方が生産性の向上に苦しんだことにより、逆に高価なものへと移り変わっている現代社会。

歴史を知るごとに、物事の価値や変化に気付かされるものですね。


最後までお読み頂き、ありがとうございました。 

今後も「畳職人☆愛畳空間」を宜しくお願いいたします。
 


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  • 一級技能士の店 亀山畳店三代目
    畳職人TOMOYUKI
  • 亀山 友幸
    Tomoyuki Kameyama


静岡市葵区の番町で育ったオーバーサーティーの畳職人。
☆得意技:表替え、裏返し、割本による寸法取り

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